人生70
人生70古来稀なり。この杜甫の一節が,古稀という言葉の由来だということは知っていました。
が,お恥ずかしながら,この前後の脈略を知らず,勝手におめでたい詩の一節だと勘違いしていました。
ところが,実際には,「70まで生きたんだから,後は,はちゃめちゃ,どうにでもなれ」といった自暴自棄の感情を吐露した文脈で使われています。
杜甫は,中央官僚になるのを夢見て,科挙を受け続けてはたせず,ようやく職らしい職にありつけたのは40も過ぎてから。その後も妻子を抱えながら,不遇の連続でした。その彼の晩年の正直な嘆きだったのでしょう。彼の人生を振り返ると,どんな人も自分の境遇を嘆くことなどできないように思います。
さて,心臓に持病を抱える私ですが,後期高齢者と呼ばれるその日まで生き長らえることができたなら,羽目を外して生きていきたいと夢見ています。「古稀」高齢者と自称して。
M
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